夢@むさしの

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2017年 02月 22日

悲しいニュース(長文)

ムクが亡くなるまでの4日間、大変、お世話になった獣医の先生がいる。
その先生が、春一番が吹き荒れた2月17日、亡くなった。


*          *          *          *          *


ムクの不調が表面化したのは、去年7月18日、海の日のこと。
突然、右後ろ脚に力が入らず地面につけなくなったのがはじまり。
以後、10月17日未明に亡くなるまでの間に、じつに6か所の動物病院を転々としたよ。
最後にお世話になった動物病院の院長、この先生がとにかく温かい人柄でね。
ムクが亡くなるまでの4日間、この先生の存在にどれだけ助けられたことか。

それまではムクを連れて病院通いしてたんだけど、いよいよ移動させることができなくなった。
往診してくれる獣医の先生、どこかにいないだろうか。
探してみれば家から徒歩5分の場所に、ひとりで病院を切り盛りする24時間往診可の先生がいたよ。
灯台下暗しとはこのことだね。
動物病院があることは知ってた。でも、それまでお世話になったことのない獣医さん。

初めて往診してもらったのは10月13日夜間のこと。
ムクを襲う痛みや苦しみをとってあげたい。
獣医の先生にお願いしたのはこの一点。
先生は、飼い主の希望を即座に理解してくれたよ。
ムクに与えられた時間がもう残り少ないこともね。

ムクの静脈を確保し、そこから痛み止めのアンプルを注射器で注入する権限を、先生は飼い主に与えてくれた。
緊急事態を理解し、臨機応変に対応してくれたんだろうな。
規則の厳しい動物病院の獣医さんは、そんな権限、決して与えてくれないだろうからね。
年齢が近かったこともあってか、泣き言もいっぱい聞いてもらった。
とっても話しやすい、やさしい先生だったからね。

残念ながら痛み止めの効果はあまりなく、10月15日未明、これ以上ないほど苦しみだしたムク。
時刻は真夜中。失礼は百も承知の上で獣医の先生の携帯に電話を。
「自力で逝けないムクをラクにしてあげてほしい」という内容でね。
真夜中2時、先生が往診に来てくれた。
あれほど苦しんでたムクだけど、先生が到着したころにはやや落ち着きを取り戻してたよ。

「もう少し頑張ってみたら? この子(ムク)はまだ生きようとしてるんじゃないかな」
押しつけで言ったのではないと思うんだ。
飼い主が強固に安楽死をお願いすれば、先生はムクを手にかけてくれたはず。
でもね、先生には、「やっぱりムクには自力で逝ってほしい」って、心からの願いを伝えたよ。
そうしてムクのために鎮静剤のアンプルを置いて、先生は帰っていったよ。

同15日夜、再び先生に往診に来てもらった。
お腹がパンパンに膨らんでるにもかかわらず、もう何日もムクの体からシッコが出ていない。
尿を排泄する力が、ムクにはもうなくてね。
毒素が体内にまわらないように圧迫排尿してもらうことに。
想像以上に大量の排尿をしたムク。お腹はすっきり。気持ちよくなれたんじゃないかな。

翌16日の日中にも獣医の先生に往診を依頼。
先生にムクを診てもらったのはこれが最後。
翌17日未明、ムクは亡くなったからね。
飼い主の目と鼻の先で。恐らく苦しまずに。
ほら、ムクが亡くなった瞬間、飼い主はうたた寝しちゃってたから、正確にはわからないんだ。

ムクを荼毘に付した後、先生のところへお礼のご挨拶に行ったよ。
「つらいときはいつでも話し相手になるから」
先生はそう言ってくれたっけ。
あれから3か月が経過し、みゆぅを迎えてすぐ、先生のところに顔見せとご挨拶をしに。
「寂しくて、寂しくて、寂しくて。どうしようもなく寂しくて、迎えちゃいました」ってね。
「いつでも話し相手になるっていったじゃない。来ればよかったのに」って先生。

あの日から約1か月後。
ある日、車で動物病院の前を通過したら、シャッターがめずらしく閉まってたよ。
見ればシャッターには「喪中」の張り紙が。
先生が病院内で飼ってた体の不自由な猫が亡くなり、それで休診にしたんだろうって疑わなかったよ。
それほどやさしい先生だったからね。

以後、気になりつつ、昨日になってみゆぅの散歩の途中、病院の前を通ってみたよ。
そして「喪中」の張り紙に書かれた「2月17日院長ご逝去」って小さな文字を発見。
その場から動けなくなったよ。
たかが1か月前、元気に会話したあのやさしい先生がもうこの世にいないなんて。
先生が亡くなったこと以外、何もわからない。誰かに情報を聞く術もない。

先生とかかわりあった時間は短いのに、驚くほどショックを受けてる自分がいるよ。
ムクを通してかかわった中味があまりにも濃密だったからね。
先生、いったい何があったんですか・・・・・・
先生、お世話になった感謝の気持ちはとても言葉では言い尽くせません。
先生のご冥福を心からお祈り申し上げます。


▼ムクが亡くなる2日前の10月15日夜、圧迫排尿をしに来てくれた獣医の先生(バニバニさん撮影)。
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by mukudaimu | 2017-02-22 13:44 | ムクのこと。ダイムのこと | Comments(0)


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