夢@むさしの

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2009年 09月 02日

胃捻転について

食後すぐに運動する。早食い。水の大量摂取。環境の変化。ストレス。臆病な性格。
こういったことが胃捻転の原因になりうる。
いろいろなサイトを調べたところ、こんな風に書いてあったよ。
でも、ムクのオペをしてくれた先生は違う見解を。
「いつであろうと、誰であろうと、どこにいようと、どんな状況であろうと、なるときはなる」
「予防法はない」
「なってしまったら一刻も早く処置をする」

実際、ムクのケースも、これという原因は思い当たらないんだよね。
夜ゴハンを食べたのは症状が出る3〜4時間前。
臆病どころか図々しい性格してるし。
環境の変化は確かにあったけどね。

誰でもなりうる・・・
そこで、もしものときの参考になればと思い、ムクの症状&対処法を明記しておくね。


1)症状が出る5〜6時間ぐらい前から、みんなの輪から離れたところにいた(たまたま?)。
2)症状が出る10分ぐらい前、大好きなスイカをあげたけど食べなかった。
3)ウロウロとして吐こうという行動を。でも何も出ない。
4)3の状態がひどくなるとともに大量のヨダレが。腹部が腫れている。



2から4までは20〜30 分。
「胃捻転かもしれない」というアドバイスにより、獣医さんへ行くことに。
駐車場には自力で歩いて向かうも、途中でへたって伏せて歩けなくなってしまう。


5)移動中の車中でもウロウロ。白いネットリした泡状の粘液を何度も吐く。
6)移動を始めて30〜40分後、獣医さんに到着。その後も5の状態が続く。
7)伏せてグッタリしはじめる。目はうつろ。耳の中や歯茎が真っ白。



問診・触診で、ガスが溜まり、胃が拡張していることが確定。
この胃拡張の段階なら、嘔吐したり様子見するうちに改善されるケースもあるらしい
(ただしこれはバニ等のマスチフ系の場合。
グレートデンをはじめ胸の深い犬種の場合は、これには当てはまらない)。
続く血液検査で、ショック状態になっていることが判明。痛みによるものね。
レントゲン撮影で、胃捻転を起こしていることが確定。
こうなると、もう一刻も早くオペをする必要が。

まずはショック状態を和らげる薬を注射した後、麻酔を。そしてオペに突入。
胃の中のガスを抜き、ねじれた胃を元に戻し、近くにある脾臓を全摘出。
この脾臓を摘出するしないで、予後が全然違うという話だよ。
ちなみにムクの脾臓は、うっ血して赤黒く、通常時の何倍にも肥大。
重さは、恐らく2〜3キロ。
再発防止のために胃を腹壁に固定し、閉腹。
オペ時間は約1時間半。

やがて麻酔から醒めるものの、うつろな状態。そのまま入院。
明けた日の8月30日は絶食。
お昼頃、お見舞いに行くと、自力で立ち、必死で帰ろうとするムク。
でも、足元がおぼつかないよ。
「明朝、ゴハンを食べて、ウンコが出れば退院です」
そうと告げられ、5分ほどで病院を後に。
8月31日の昼間、病院に電話を。
「ゴハンを食べて、ウンコも出ました。順調です」
そしてめでたく退院♪

退院後、自宅に戻ってすぐは部屋の中をダッシュし、怒られたムク。
おうちに帰れたことが嬉しかったんだろうね。
食欲は旺盛。ウンコも通常どおり。尻尾もフリフリ。
ただし、胃捻転になる以前と比べると、グッタリとして、横になっていることが多いよ。
ダイムと絡むことはまったくなし。
当然だね、まだ術後3日しか経っていなんだもの。

しばらくは特別療法食(ヒルズi/d 胃腸の管理用 3キロ)を。
なんでも美味しく食べてくれるムクで助かるよ。
ゴハンに興味のないダイムだったら、こうはいかないからね。
薬は整胃腸剤(プリンペラン)と抗生物質(トリブリッセン)をそれぞれ14日分。
2週間後の抜糸、そして完治に向けて、ムク、ゆっくり静養しようね。


▼お腹の切り口は15センチ。そこ自体は気にしていないけど、カミソリ負けでかゆいみたいだよ。
胃捻転について_f0137508_9334390.jpg


by mukudaimu | 2009-09-02 10:02 | ムクのこと。ダイムのこと


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